防災製品落石防護工
ハイジュールネット(高エネルギー吸収型落石防止柵)
旧NETIS登録番号:QS-080010-V 「平成30年度評価促進技術」
ハイジュールネットは、
1. 支柱間隔5m~10mで、所定の落石エネルギーの吸収が可能であること。
2. 支柱柵高3m~7mで、所定の落石エネルギーの吸収が可能であること。
3. ネットの部分補修が可能であり、かつその部分補修により所定の機能が回復できること。
以上3点を開発目標に掲げ開発された高エネルギー吸収型落石防止柵工法で、250kJ~3000kJまでの落石エネルギーが吸収可能です。その技術は日本のみならず世界各国で広く使用されています。
旧NETIS登録番号:QS-080010-V 「平成30年度評価促進技術」
製品特長
落石エネルギーに応じたタイプが選べます
従来の待ち受け型落石防止柵が有している吸収エネルギーは最大で100kJ前後で、それ以上大きなエネルギーに対しては落石防護擁壁(コンクリート連続擁壁)で対応していましたが、ハイジュールネットは落石防止柵での下記吸収エネルギーを有しています。
吸収エネルギー (kJ) |
型式 |
有効柵高 |
ネットの寸法 |
250 | HJN-250 | 3.0m~4.0m | 300×300×(9/10) |
500 | HJN-500 | 3.0m~5.0m | 200×200×(9/10) |
1000 | HJN-1000 | 3.0m~6.0m | 200×200×(9/10) |
1500 | HJN-1500 | 3.0m~6.0m | 150×150×(9/10) |
2000 | HJN-2000 | 4.0m~7.0m | 140×140×(10/12) |
3000 | HJN-3000 | 4.0m~7.0m | 140×140×(10/12) |
※3000kJとは、9.6tの重錘を32.0m上方から自然落下させた時に発生するエネルギーです。
(9.6×32.0×9.8=3011kJ → 丸めて3000kJ)
強靭なケーブルネットを使用
1本のワイヤロープを特殊な手順で格子状に形成し、ワイヤロープの交点をクリップ金具で、しっかりと締結したケーブルネットを使用しています。
ブレーキエレメントが落石エネルギーを吸収
ブレーキエレメント(緩衝装置)が、大きな落石エネルギーをしっかりと吸収します。
250kJ~3000kJまで、スイスのWSL(スイス連邦 森林・降雪・植栽研究所 自然災害部)の元で行われる実証試験で認証されています。
維持・補修が容易
一度落石を受けても、現地にて簡易な補修で機能を回復いたします。
不具合のネットを全面取り替えには及びません。
優れた支柱構造
支柱の固定部は、ピン構造となっており、支柱に直接落石が衝突してもピンボルトがせん断し、システムを維持する柔構造になっています。
自然に優しい工法
斜面上では、大がかりな基礎を必要としません。樹木の伐採も最小限にとどめ、現状を変えることなく設置することが出来、周辺環境と同化します。
地形に合わせた柵高・支柱間隔
日本国内の地形にあった仕様で、落石条件に応じた柵高、支柱間隔を選ぶことが出来ます。
地盤に合わせたアンカーを選択可能
地盤の状況に応じ、アンカー材を選択致します。
アンカー材は実験データを基にして、計算により定着長を定めます。
エネルギー吸収システム
大規模な落石エネルギーについて、特殊なブレーキエレメントを緩衝装置としてアンカーとケーブル間、またはケーブル間同士に配置し、その落石を柔軟性に富んだ構造で包み込むようにしてエネルギーを吸収します。
実験画像
3.2tの重錘を32mの高さから落下させ、捕捉することを確認しました。
構造(システム)・その他事例紹介
構造(システム)
その他事例紹介
積雪対応…積雪地域にも対応可能です。
支柱自立型…HJN250タイプは直立式もあります。
関連リンク
ハイジュールネット工法の普及と、施工技術の向上を図ることにより、品質の確保と落石による災害から財産や社会資本を守り、環境に配慮した工事の実現に寄与することを目的とした会です。
(カタログのダウンロードは研究会サイトからできます。)
こちらより